大阪府豊中市のシロアリ駆除現場です。
左写真の様に太い蟻道が基礎を伝い土台に到達しています。
この様な状況は日常茶飯事見ていますし、特段驚く現象ではありません。
少し違ったのは、蟻道の大きさの割に土台等床下から見える範囲に被害が少ないことでした。
シロアリ被害は壁内が中心だと推測し、内部調査後外壁からシロアリ駆除処理を行いました。
本当は壁を部分的に外して、内部の柱等の被害確認をしたかったのです。
しかし壁復旧費用を考慮して、今回は数か所極小の穴を開けファイバースコープで調査を行いました。
結果家にとって重要な柱には大きな被害はなく、周辺の補強材が食害を受けていることが判りました。
対策として外壁に小さな穴をあけ、四方から薬剤が噴出する特殊ノズルを使用し壁内の駆除処理を行いました。
この家のシロアリ駆除ポイントは3点でした。
一つ目は壁内のシロアリ被害を床下から推測できたこと。
二番目は大きな費用をかけずとも、内部被害が確認できたこと。
三番目として壁を潰さないでシロアリ駆除できたこと。
シロアリ駆除の目的はなにでしょうか。
シロアリを退治するのは当たり前です。
家を安全で長く使える為に行うのだと思います。
その目的達成に莫大なお金が必要であるなら、新築にすればいいのです。
私たちシロアリ駆除のプロは、最小限の予算で最大の目的を達成するため日ごろ努力しています。それは
1.シロアリの生態、建物構造、床下環境等から原因、被害程度を推測、発見する能力を高める。
2.見えない場所でも調査器具を駆使し、適切な判断ができる能力を高める。
3.色々な駆除方法を使い、完全な成果を達成する能力を高める。等です。
今回の現場はその一つでも欠ければ、できなかったと思います。