昨年羽アリが発生し、一年後にシロアリ駆除処理を行った豊中市の住宅です。
床下には多くのシロアリ蟻道が確認され、広範囲に被害が進行していました。
改造を繰り返しているので、新旧の木材が入り乱れています。
木材内部に多くのシロアリ活動が推測される場所に穿孔後薬剤注入を行いました。
通常当社では穿孔は必要最低限しか行いません。
穴を開けることで木材への影響を考える為です。
例外は
1.穿孔しないと薬剤が届かない場所
2.大量のシロアリが潜んでいると判断した場合です。
1.は土台の向こう側が土間構造(タイル張りの風呂のような場所)で人が入れない個所への薬剤浸透の為です。
2.は多くの又は太い蟻道があり、内部に多くのシロアリが食害している場合です。
今回は2の意味で穿孔処理を行いました。
穿孔なしで外部散布のみでも、時間をかければ絶滅は可能です。
しかしその間に食害は進みます。
早期に撲滅させる目的でその方法で駆除処理を行いました。
何事も基本はあります。シロアリ駆除も同じです。
しかし同じ構造、環境、被害個所、程度も同一の床下はあり得ません。
基本に沿って考えながら駆除方法は変えるべきだと思います。