大阪市天王寺区の床下に大量に放置されていた廃材です。
シロアリ駆除前の調査時にシロアリ被害が広範囲あるのを確認していました。
シロアリの家(土壌)の上に、ご飯(材木)を置いていて、この家に呼び込んでいるのと同じです。
この様な床下環境では、シロアリ駆除する前に床下の大掃除が必要です。
廃材やゴミを床上に出していくと、廃材にシロアリ食害があり、土壌にもシロアリ生息が確認できました。
シロアリ駆除は薬剤散布すれば完璧と思われている方は多いと思います。
同業者の方でもそのように言われる人もおられます。
確かに薬剤によって、シロアリの駆除や食害の多くを止められると思います。
しかしこの処理だけでは、恒久的にシロアリから家を守ることではできないと当社は思っています。
薬剤の効果は永遠に続くことはありません。
また、廃材の下の土壌に完全な薬剤処理をすることも不可能です。
おかしいと思われるかと思いますが、私は薬剤処理が必要のない家造りをすることが最高のシロアリ対策と思っています。
シロアリが侵入できない建物環境を作ることが大切です。
現にそういった家屋が徐々に増えています。
しかし建築後10年位上経過した家屋をそのような環境にリフォームすることは無理があります。
ただ近づけることは可能です。
シロアリ対策を考えて作られた建物には、廃材は絶対にありません。
だから当社では廃材の掃除から駆除処理が始まります。
当社の基本は、(駆除工事をする家が自分の家であったらどうするか)です。
自分の家の床下に廃材があってほしくないです。
スッキリした床下環境で長く住みたい家にしたいです。
しかも最小限の予算で。
これからもこの基本を忘れず作業に当たりたいと思います。