神戸市東灘区のシロアリ駆除現場で撮影しました。
数年前から風呂場とその階上に羽アリが発生して、昨年調査を行っていました。
1年間未処理でしたが、今年駆除処理を行いました、
実はこの家は最初に羽アリが発生した年に、ある会社にシロアリ駆除を依頼していたのでした。
聞いたことのない社名で、シロアリ駆除専門ではなくリフォーム関係の会社のようでした。
リフォーム会社でも近年シロアリ駆除を行っている所があります。
シロアリの生態に熟知し、私たちが見てもしっかりと処理を行っている人たちもおられます。
しかし前回の会社は最悪の駆除方法でした。
作業の簡単な部屋の床下だけにシロアリ薬剤を散布していたのでした。
時間も1時間ほどで終わったようです。
羽アリが発生した風呂と階上の処理は皆無でした。
案の定羽アリは止まらず、二三年間毎年出ていたのでした。
当社は最初に風呂階上の和室畳を上げ、床板開口から始めました。
開けて真っ先に目に入ったのは大量の羽でした。(左写真)
シロアリの羽アリは毎年4から5月の間に発生しますが、すぐに自分で羽を切り落とし、徘徊しながら雄雌のカップルを作ります。
その後は羽だけを残し、隙間や地中に潜ってしまいます。
数年分の羽がたまっていたので、すごい数でした。
幸い梁までの被害は無く良かったです。
次にシロアリ発生源の風呂の駆除処理です。
近年多いユニットバスであれば、床下状況を確認できることが多いです。
ここはタイルを張った以前多かった風呂構造です。
この様な風呂は土間構造で、床下に空間が無く目視することが不可能に近いです。
年に何回か被害確認のためタイルを壊し、シロアリ調査と駆除することがありますが、復旧に多額の被害が必要になります。
その為、一般的に壁や床下土台に穴を開け、特殊ノズルを使用し薬剤注入する工法が用いられます。(右写真)
ただ、壁内、タイル下など見えない場所に薬剤を注入するので、高度の技術が必要です。
隠れた柱、土台、配管等の場所、生態を熟知しシロアリ生息場所の確定ができるシロアリ駆除の専門家でしかできない作業です。
被害の場所、生息の場所に的確に薬剤が届くよう色々な器具を駆使して作業を行います。