- シロアリを駆除する時に柱、土台等に薬剤を注入する為、沢山の穴を開ける(穿孔処理)必要があるのでしょうか?
穿孔処理する場合もありますが、必要最小限の数に収めます。
- シロアリ絶滅にいくら時間がかかっても良いのなら、穿孔処理は床下ではまず必要ありません。
- 近畿地方でよく見られるヤマトシロアリの場合、土壌から蟻道を通じて土台、柱に移動していきます。
シロアリの生態を知り尽くした専門家は、駆除処理をする前にたっぷり時間をかけて調査を行います。
しっかりと調べると、わざわざ材木にダメージを与える穿孔処理をしなくとも、土壌、基礎、材木表面に薬剤処理をすることで、完璧な駆除が可能です。
- 例外とすれば、
1.すでに材木内に大量のシロアリが入り込んでいた場合。
このケースは 木材内部の食害スピードが速いので、早く駆除する意味で薬剤を注入する目的で穿孔処理します。
ただし穴の数は一二個です。
2..玄関、風呂周辺の土台に見られますが、床下から見える反対側がコンクリート土間構造になっていて、そちら側からシロアリ侵入の可能性がある場合、穿孔処理後薬剤注入を行います。
その場合も数個程度です。
- 日本しろあり対策協会の防除施工標準仕様書というのがあります。
これは私たちシロアリに関係した業務を行う者にとってバイブルのようなものです。
そこには既に建っている家屋のシロアリ処理をする場合、木部処理として穿孔処理することが記載されています。
ただし、必要がないと判断できる場合はこの限りでない。とも記載されています。
この文面に例外か否かのことを書いているのです。
- しかし、シロアリ駆除の初心者はどれが例外かの判断がつかないので、結果大量の穴をあけ、結果的にシロアリ被害以上の材木の強度低下を招いているのです。
何の為めにシロアリ工事を行っているのかわかりません。
- 逆にシロアリ駆除業に何十年も従事してきた超ベテランの方にも、多くの穴を開ける方がいらっしゃいます。
これはその方々が勉強されていた時期の防除施工標準仕様書に例外がなかったからだと思います。
事実私自身も初めのころ、穿孔処理するのが普通で、その逆は手抜き作業と思っていた時期もありました。
- 先輩からもその方法を指示されていましたが、意味の無い場所に穴を開けることが返って家を傷めることだ思うようになりました。
人と話をすることによって、多くの方も同じ考え持っているのもわかりました。
今となれば恥ずかしい話です。
- 通説に流されず、その家にとって何が一番いい方法なのか考えながら駆除を行うことが大切だと思います。
穿孔処理 |
穿孔処理後の薬剤注入処理 |
白アリ 白蟻 白あり しろあり等色々な書かれ方をしますが、固有名詞以外シロアリに統一しています。
兵庫県.大阪府.京都府.奈良県のシロアリ駆除・シロアリ予防・害虫駆除対策なら当社へお任せ下さい。