昨年伊丹市の木造家屋で撮影した、ヤマトシロアリの羽アリとシロアリです。
床下調査時に、大量の羽アリが短時間に噴出すように出てきました。
シロアリの羽アリは左写真のように黒っぽく見えます。
木を食害するシロアリ自体は右写真のように白っぽく見えます。
ヤマトシロアリの羽アリ発生時期は、近畿地方では4月中旬から5月中旬です。
時期は1周間程度のズレはありますが、毎年起こる現象です。
シロアリの中でヤマトシロアリが大多数を占めますが、次に多いイエシロアリの羽アリは6月から7月に飛び立ちます。
羽の色は黒っぽくなく、淡い黄色に見えます。
拡大写真、詳しい生態はこちらを御覧ください。
羽アリの数は全体の2から3%に過ぎず、残りの大多数はシロアリになります。
ということは100匹の羽アリが出たら、その付近の床下に3,000から5,000匹のシロアリが生息しているということです。
実際は万単位になることが多いです。
白っぽくてひ弱に見えるシロアリが100匹いても食べる木の量はしれています。
しかし何千、何万となれば話は別です。
放置しておくと年単位で大切なマイホームが蝕まれます。
何回か書いていますが、羽アリの発生は長くても1週間で終わります。
早ければ1日だけというところもあります。
その為シロアリと認識していても、飛び立った、いなくなったと思われ何も対策をしない方が多数おられます。
翌年また発生し、これはダメだと行動する人が多いです。
1年間シロアリを飼っていたのと同じです。
当然被害程度、範囲は拡大しています。
4月中旬から1ヶ月間、黒っぽい羽アリが大量に出てきた場合、放置せずにシロアリ対策の専門家に連絡してください。
躊躇せずに。