大阪府枚方市の築9年のシロアリ駆除現場です。
5月に羽アリが和室から発生したのですが、
1.築年数が浅い。
2.床下が強固なベタ基礎構造。
3.ご主人の仕事の関係等で、お施主様はすぐに調査をしませんでした。
10月に当社にシロアリ調査を依頼され、蟻道の発見と共にシロアリ駆除を行いました。
左写真の様に建物角の基礎にヤマトシロアリが蟻道を作り、軽微な土台等の食害が確認できました。
被害程度、蟻道の新しさ、シロアリの数等からして土台を食べだしたのは1から2ヶ月前の8月位からだと推測しました。
5月からの食害活動であったら、もっと大きな被害になっていたと思われるからです。
であればシロアリは8月以前はどこにいたのでしょう。
羽アリは5ヶ月以上前に出でいたので、その時点以前には床下に生息していたはずです。
近年の木造住宅の床下は、頑丈なコンクリー構造(ベタ基礎)の為、土壌を見ることが出来ません。
何回も書いていますが、シロアリの家は土壌です。
材木は食べる場所(仕事場です。)
蟻道は家(土壌)から仕事場に行く為の通勤道のようなものです。
この現場は仕事場と通勤道は確認できますが、建物構造上彼らの家は見ることが出来ないのです。
コンクリートを重機で壊し、土壌を調査すれば見つかるのですが、現実には不可能なことです。
床下を調査してみると、コンクリートにクラック(ヒビ割れ)が多数出来ていました。
その中で一番大きなヒビ割れ箇所に蟻道を作っていました。
彼らの家はこの場所のコンクリート下の土壌と推測しました。
この家の様な被害は近年良く見ます。
シロアリ駆除処理方法としては、
1.薬剤注入処理
2.ベイト剤処理があります。
今回
1.早期駆除の実施。
2.対価の関係。
3.予防でなく駆除。
等を考慮し薬剤注入処理を行いました。
コンクリート面のボーリング処理も考えていましたが、そこまでしなくともヒビ割れから必要十分な薬剤が注入できました。
ただ生息場所の目視は出来ないので、来年5月前後に効果確認の為に床下調査を行います。