神戸市北区の木造家屋ですが、風呂のリフォーム中に大きなシロアリ被害が見つかり駆除処理を行いました。
左写真は食害が大きく、木の強度を保てないので切り取った柱の一部です。
新材木で補強しましたが、予防処理をしないと残ったシロアリが勢力が巻き返し、又同じ被害になります。
右写真の場所は腐れと食害がありましたが、木の役目を果たしていたので、駆除処理をしています。
この家の様にリフォーム時に色々な不備、欠陥が見つかることが多いです。
雨漏れ・水漏れ・腐れ・シロアリ被害等の中には、壁、床、屋根等をめくって初めてわかるケースがあります。
雨漏れ・水漏れは欠陥箇所を見つけ、修理すれば解決します。
しかし腐れ・シロアリは相手が生き物(腐れの原因も木材腐朽菌)なので少々厄介です。
悪い材木等を取替えても環境が変わらず、又対策をしなければ、時間が経過すれば同じ結果になります。(被害の大小はありますが)
特にシロアリは自分で動きまわれる生物ですので、環境が改善されない限り又寄ってきます。
今回風呂のリフォームはサイズの関係上、ユニットバスでなくタイル貼りの在来風呂でした。
この工法は新しい時期はいいですが、時がたてばタイル同士や浴槽との境にヒビが出来やすいです。
そのちょっとしたヒビから浸透する水は微々たる量ですが、風呂は毎日使用しますので、月単位で考えると大変な量になります。
その様な環境の床下はジメジメして、シロアリが生息するのに格好の条件です。
一旦入り込むと、住民が気づかないうちに、その周辺の食べやすい木に集中するのです。
ユニットバスに変更できれば、環境が変わり湿気対策も万全になりやすいです。
又床下土壌をコンクリートで土間にしますので、侵入確立も低下できます。
そこまで環境を変えてもシロアリ対策は100%ではありません。
相手も生きていく為には、なんとかして木にたどり着こうとします。
人が考える以上の動きを多々します。
シロアリ駆除の専門家は、その動き以上を推測して対策できるスキルが求められます。