神戸市東灘区の現場です。
風呂タイルの隙間から羽アリが数百匹出てきたようです。
2年前風呂と洗面所のリフォームを行った時、被害はありませんでした。
シロアリ調査の為洗面所床下を見ると、新材木が多く見られましたが、土台は建築時のままでした。
木造建造物をリフォームする際、比較的簡単に替えれる部材とそうではない材木があります。
写真のように、白っぽく見える根太や板部分は替えていますが、黒く見える土台は取替えていません。
土台や柱の交換は手間がかかるので、腐ったりシロアリ被害が大きくない限りはそのままが多いです。
今回はその土台が食害を受けていました。
材木表面には主だった変化は見られませんが、手で簡単に一皮剥く事ができました。
内部は食害を受け角が無くなり、角材の土台断面が丸になっていました。
まだ芯が残っていましたので、強度的には何とかもちそうです。
予算上、大工による取替え工事ができないので、これ以上被害が進まないよう慎重な駆除処理が必要です。
幸い他の場所では被害や生息は確認できませんでした。
完全な対策処理をするのには、床下調査が大変重要です。
調査が十分できれば、駆除処理の半分が終わったようなものです。
逆にこの段階で手を抜くと、中途半端な処理になります。