大阪府茨木市の築8年の住宅での被害写真です。
新建材で作られた玄関扉枠がシロアリによって内部がボロボロになっています。
シロアリ駆除処理を行いましたが、これほどまで食べられると枠の役目を果たすことはできず、工務店に取れ替えを依頼しました。
近年こちらのような新建材の被害が増えています。
20年以上前の家屋に使われていた枠材の多くは無垢材でしたが、現在では低コスト、均一等の理由で殆どが新建材です。
新建材は集成材、合成ゴム製やプラスチック等を使用し成型し人工的に作られたものです。
シロアリはこの新建材も加害し、特に発砲ウレタン系や発砲スチロールの断熱材は木材より好んで加害する場合があります。
こちらのお宅の場合、ビニールクロスの表面材だけを残し、元の形状が全くわからないほど内部は食べられていました。
住民が枠表面が波打っているのを気づき、被害発見となりました。
ただ二ヶ月前の掃除時にはこの現象は無かったので、短期間でここまでの被害に至ったわけです。
新建材のシロアリ被害は、無垢材よりはるかに被害進行が早いのが特徴です。
強度を必要とする柱や土台には新建材は使われません。
しかし幅木や化粧材、枠材等人が目にする場所の材料はそれが多いです。
シロアリに食べられても家の強度が落ちることはないですが、穴が開いてきたら取替え等修繕費がかかります。
材料表面が波打っている、穴が開いてきた、変色してきた等異変に気づいた場合、シロアリとの関係を思い出してください。