先日の大阪府堺市美原区のシロアリ駆除現場の続きです。
床下に水道、下水パイプを支える為、土中に材木を埋め込んでいる箇所が多数ありました。
当然すべての材木に蟻道と、被害が確認されました。(写真左)
その上繋がっている根太(床板を支える木)までスカスカの状態でした。(写真右)
ヤマトシロアリの家(普段の住処)はどこだと思われますか。木の中でしょうか。
通常女王と王が生息するのは土の中です。(イエシロアリは壁中の場合があります。)
そこで卵を産み、幼虫から成虫段階になります。
成虫は食べ物である材木にたどりつく為に、蟻道(トンネルになっていてシロアリが行き来しています。)を作ります。
簡単に言えば、家は土、職場が木、通勤道が蟻道と思って下さい。
今回の材木を土中に埋め込む行為は、家の中に職場を設けることです。
結果わざわざ蟻道の中を通って通勤する必要がないので、大量のシロアリが集まり、被害が増大するのです。
建築会社が少しでもシロアリの生態を知っていたらこのような被害に至らなかったはずです。
それ以外はしっかりとした家作りなので、かえって惜しまれます。