神戸市の木造住宅で外部壁で見つけたヤマトシロアリの太い蟻道です。
床下にもシロアリ被害、蟻道はありましたが、これほどのものはありませんでした。
この蟻道より階上のベランダまで被害が拡大していました。
被害程度確認の為、壁をめくってシロアリ駆除を行う事も検討しました。
しかし予算の都合上、極小の穴を開け薬剤を注入する工法で駆除しました。
何年か続けて二階のベランダで羽アリが飛んだ事があり、住民の方は大変心配されていました。
その事をお聞きしていたので、床下を慎重にシロアリ調査を行いました。
結果軽微の被害、蟻道はありましたが、柱、壁を伝って二階迄到達している状況ではありませんでした。
次に約3坪ほどの庭に面した外面からの侵入を疑いました。
ただ調べるのに問題がありました。
年配のお母様が植木がお好きなようで、庭が鉢いっぱいで土がほとんど見えないほどでした。
しかもシロアリの食糧である木を多用し、棚を作られていて全てを撤去することが不可能でした。
その為、家の壁に面した場所だけ、物を移動させてこの太い蟻道が見つけることができました。
この場所は何年も住民の方も見たことがない場所で、暗く風通しの悪くシロアリとって最高の場所だったのです。
侵入経路が判れば難しいシロアリ駆除ではありません。
ただ現在どの程度の被害になっているか心配です。
多くの蟻道は土から材木に向かう方向と、その逆方向のシロアリの二車線のトンネルと思ってください。
この家の太さになると六車線のトンネルです。
通常の三倍のシロアリが行き来しているわけです。
ここまでになるには、年数が必要です。
何年もシロアリに食べられ放題でした。
私もそうですが、なかなか物は捨てられません。
室内に置き場所が無くなり、庭に放置してしまうことも多々あります。
そのことによって大切なマイホームが大変なことになることがあります。
せめて家の壁面は光があたり、風が流れる環境を作ってください。