茨木市の飲食店でファイバースコープを使用してシロアリ駆除を行いました。
築40年以上経過した木造建物ですが、店種が転々と変わって、その度に内装変更を繰り返してきたようです。
壁からヤマトシロアリの羽アリが大量発生し駆除処理に至りました。
床下なら防除士が入って被害を確認しながらの処理が可能ですが、壁内は見えないので、ファイバースコープで内部確認しながらの作業でした。
元は普通の家で床下もあった様ですが、何時からか土間構造に変更されたようです。
その為、一階の木部は壁内の土台、柱だけで、その少ない木にシロアリが集中していたのです。
発生場所は簡単に特定できましたが、壁内構造、被害程度がはっきりしません。
壁を外してみれば簡単に判りますが、その後の復旧に多大な費用が必要になります。
オーナーと協議の上、最低限被害程度だけは確認して駆除処理をすることになりました。
万が一柱等のシロアリ被害が大きかった場合、地震等で建物崩壊や傾きがあるかもしれません。お客様がおられる時、上記のような事が起きたら大変な事です。
通常1日で終了する現場ですが、ファイバースコープを使用しての駆除ですので3日かかりました。
壁内の柱位置を確認し、めだたない場所に9mmの穴を開けながら内部被害確認を行います。
簡単そうに見えますが、実際は手間のかかる難しい作業です。
ファイバースコープの可視範囲は狭く、慣れないと上下左右の把握も出来ません。
私達でも頻繁にする作業ではありません。
初めの1時間は作業効率も悪くはかどりませんでしたが、その後は慣れてスピードアップできました。
延べ1日半以上この作業をしましたので、ファイバースコープの扱いが大きく進歩しました。
結果、シロアリ被害は数箇所確認できましたが、補強の必要箇所はなく、オーナーも安心されました。
私達も被害程度、建物構造を確認しながらでしたので、完全な駆除処理できました。
駆除費用は通常の約二倍かかりましたが、壁解体復旧費用からすれば微々たるものです。
今まで以上にこの機器を使用して、シロアリ駆除に活かせていければと思います。