兵庫県伊丹市の民家でシロアリ調査時に発見した大きな被害です。
築40年を越していますが、ここ以外にはシロアリ被害は全くありませんでした。
この場所は建物の中心部で押入の床下になります。
外部に面した部屋と違い、風通しが悪く湿気がこもり易い環境でした。
左の写真でも多くの蟻道が確認され、被害の大きさは推測されました。
手で触ってみると紙のような柔らかさで、内部がスカスカの為、右写真の様に簡単に外れました。
放置することは出来ないので、駆除時に補強をすることになりました。
住民の方は、普段歩かない場所の押入でしたので、この様な被害に至っていることは想像もしていませんでした。
廊下や部屋であれば被害による変化を気づかれたと思います。
この20年床下を見ていなかったので当社に調査を依頼されましたが、ここの被害だけだったのはラッキーでした。
調査は風呂、トイレ、洗面所と比較的被害が発生し易い場所から行いましたが、土台や束柱等の木部材は健全な状態でした。
その為、この家にはシロアリの生息は無いのかと思いつつ、他の場所も注意深く調査を行って、ピンポイントの大きな被害を見つけることが出来ました。
何事もあきらめず最後まで手を緩めない。その気持ちを持ち続けて、これからも調査を行っていきたいと思います。