兵庫県芦屋市で撮影したヤマトシロアリとその被害です。
日本に20種程度のシロアリが生息していますが、イエシロアリと上記で90%以上を占めます。
その中でもヤマトシロアリはほぼ日本全国に生息しており、何処でも見つけることが可能です。
その為それに被害を受ける家屋は正式の数はわからないほど多く、シロアリ駆除件数も比例して大変多いです。
詳しくはシロアリの種類、生態、写真をご覧ください。
ヤマトシロアリの被害はイエシロアリに比べると一般的に小さいですが、湿気が多い場所であったり、駆除しなくて長年放置していた場合、後者に劣らずの被害になります。
私たち同業者の中でも後者の駆除は難しく、前者は比較的簡単といわれる方がおられます。
しかしヤマトシロアリの駆除はそう容易いものではありません。
なぜなら集団(コロニー)は小さいものの、幾多のコロニーを作り、あちこちの木材を食べあさる習性があるからです。
その集団の場所を特定し、又次に被害が及ぶであろう箇所を推測しながらの対策が必要であるからです。
右の被害写真に蟻道(内部がトンネルになっていてシロアリが行き来しています。)が写っています。
シロアリ調査では蟻道の有無を探すのが手っ取り早いです。
しかし、見た目は判りにくいですが、以前使用してしていたが現在は活動していない蟻道と、左写真の様に蟻道内を活発に活動しているのとでは対策処理も変えなくてはいけません。
一昔前の様に、毒性の高い薬剤を大量に床下全域に散布すれば、知識、経験が無い人でも駆除は可能だったかもしれません。
現在は人に可能な限り影響を与えない薬剤を、最低限の量を必要な場所に使用し、最大の効果を得ることが求められます。
それは床下等で駆除する防除士の高い知識、経験が必要です。
そのためには日々勉強です。