大阪府東大阪市のシロアリ駆除作業です。
洗面所に大量にヤマトシロアリの羽アリ(有翅虫)が発生し、シロアリ駆除を行いました。
今年初めて発生したようですが、床下の被害は進んでいました。
羽アリは毎年必ず出現するとは限りません。
羽アリ発生は子孫繁栄の為、年に一度起こるシロアリ界にとって大変重要な行事です。
ヤマトシロアリを例にとると、4月後半から5月中旬以外には起こらない活動です。
普段羽アリは生存せず、シロアリだけが主に光が当たりにくく、適度な湿度のある床下で生活していて、土台等の材木を食害しています。
気温が上がり春先になり、羽アリが生まれ床上に出てきます。
羽アリには雄と雌がいて、つがいができ巣作りを始めます。
この行動によってシロアリが生息している家屋から、近所の家に飛び火するわけです。
羽アリ出現は見た目が悪く、君が悪い現象です。
しかし見方を変えると一般の方が自分の家にシロアリが生息しているのを発見する唯一の現象です。
この現象が無ければ、シロアリ食害によってマイホームを手放すケースが多発するでしょう。
始めに書いたように毎年発生するとは限りません。
ここの現場の被害から推測して、最低3年以上前からシロアリが生息していたと思われます。
3年前に羽アリが発生して、住民の方が気づき、早急な駆除を行っていれば、ここまでの被害には至っていません。
私もそうですが、人は普段目にしない場所、事柄を重要視せず、まあ大丈夫だろうと放置し後で後悔することが多いです。
建物の外壁が汚れ塗装したり、クロスを張り替えたり、普段良く目にする場所のリフォームはされます。
是非普段目にすることがない床下のリフォームも忘れないでください。