大阪府箕面市のシロアリ駆除現場で撮影しました。
場所は床下ではありません。
一階と二階の間にある梁と言う太い材木のシロアリ駆除作業です。
一般的に床下など地面から近い所でシロアリ被害が多いです。
しかしこの現場の調査段階では床下にはほとんど被害がありませんでした。
ただ建物北面の三本の柱に食害痕があり、上部の被害確認の為、二階の畳をめくったところ梁の被害が見つかりました。
建物外周を調査して外壁面にヒビ割れ箇所があり、そこから雨水が壁内に浸透しているのがわかりました。
その為、湿気た床下の土台以上に被害部の柱、梁等の含水率が高くなっていました。
シロアリは生物ですから水分が必要です。
大量の水分を含んだ材木は彼らにとって居心地の良い場所です。
もうひとつの原因は梁の材質が松材であったということです。
建築材料には松、桧、杉、槇(まき)、栂(つが)、桜、欅けやき)等を使用しますが、その中でシロアリは松材を最も好みます。
写真のように薬剤を注入すると、食害された空洞部を伝い別の箇所から薬剤が出ていますが、この場所は被害の少ないほうでした。
最大被害の写真はこちらです。