兵庫県尼崎市築後25年住宅の床下調査時に撮影しました。
近年ベタ基礎構造になり、しかも建築会社の意識アップにより、床下で建築時に排出される廃材を見かけることが少なくなりました。
しかし築20年以上経過している家屋の床下には写真のような廃材が散乱しているケースが多く、シロアリ駆除作業前に廃材清掃しなければいけません。
左右とも同じ廃材の写真ですが、左の廃材は一見被害がないように見えます。
ただ良く見てください。廃材上面角に盛り上がったものが2本あるのが分かるでしょうか。
これはシロアリの蟻土(蟻道ともいいます)です。
これがあればこの木にシロアリが以前生息していたか、現在活動中のどちらかです。
ちょっと触っただけで表面がはずれ、シロアリによってスカスカになった内部が見えます。(右の写真)
これ以上シロアリも食べるところがなく、他の場所に移動して生息していませんでした。
その場所は他の廃材であったり、家にとって重要な土台、束柱、大引け材木であったりします。
このように大好物の材木を放置するということは、《シロアリさんいらっしゃい》と言っているようなものです。
どうせ薬剤処理をするのだから、廃材を放置したままでも問題ありません。と説明するシロアリ業者もあるようです。
しかし必要のない、あったら良くないものを物理的に撤去し、少しでも科学的処理である薬剤散布量を減らすことは、とても重要で有意義なことと思います。
当社では廃材撤去作業はシロアリ駆除作業工程の一つです。