兵庫県宝塚市のシロアリ駆除作業です。
束柱に太い蟻道があり、薬剤注入と木部内の被害調査の為穿孔処理を行っています。
このような蟻道が20本以上見つかり、発生後かなりの年月が経過しているものと推測されます。
写真で材木がコゲ茶色した所がありますが、これは新築時に防腐防蟻処理としてクレオソート油剤を塗った跡です。
築後28年経過していて、効果は全くなく、処理した場所に何もなかったように蟻道を作成しています。
近年クレオソート油剤は発がん性物質を含んでいたり、強い刺激臭を発するのであまり使用されなくなりました。
しかし20年以上前は、防腐性能があり安価の為、工務店等を中心に相当量使用されていました。
ただシロアリ対策を考えた場合、この薬剤を木部に処理するだけでは不十分です。
現場で行う表面塗布だけでは材木の内部まで薬効が届かず、木の内部をシロアリが移動したり、シロアリ効果も2から4年ほどしかないので、今回のように被害に会いやすいです。