兵庫県宝塚市の床下まで大きな被害になった住宅のシロアリ駆除です。
写真の様に広縁との境の窓台がシロアリの食害によってボロボロになっています。
余り使用していない部屋の隅に位置する場所のため、家の方も全く気づいていませんでした。
ここと離れた場所にある風呂の柱に穴が開いたので、建物全体の調査でこの被害を発見しました。
結果的に風呂より、この部屋の被害のほうが10倍以上大きなものでした。
床下環境は北面の湿気た風呂周辺より、南面のこちらの方が良く乾燥して通風も良い場所です。
常識ではこの結果は説明がつきません。
私の考えですが、人気がほとんど無い部屋であったことに関係していると思います。
窓も余り開けず、風通しもなく、薄暗い部屋であったからだと思います。
この環境は、薄暗く、高湿度で、通風の無い床下そのものです。
通常シロアリは床下を中心に活動しますが、この部屋は床上と床下の環境が近い為、大きな被害になったと思います。
このような被害では、通常の駆除作業では余り行わない床上穿孔処理が重要になります。
見栄えが必要になりますのでも極小の穴を開け、薬剤注入処理を行います。
この作業により他の場所にも被害が発見されましたが、被害は軽微でした。
窓台は工務店で修復されましたが、純日本風の部屋の為かシロアリ駆除費の倍以上かかったようです。
普段余り使わない部屋、多くの家具等を置いていて畳などが見えない部屋がある場合、一度シロアリ調査をされることをお勧めします。