兵庫県三木市の築10年木造家屋の断熱材と材木のシロアリ被害です。
近年の家屋は高気密、高断熱仕様になっています。
その為、壁内や床下に大量の断熱材を使用しています。
シロアリが断熱材の中で特に発泡スチロールを好んで食べるのはご存知でしょか。
左写真の床下材木の間に、右写真の発泡スチロールが挟み込まれていました。
材木と発泡スチロールのどちらが被害が大きいでしょうか。
栄養が無いのに後者の被害が圧倒的に大きいです。なぜでしょう。
シロアリは木材だけを食べる生物ではありません。
餌を探してウロウロしながら、何かあればとりあえず、かじってしまうのです。
又、硬い物質よりやわらかい物を好んでかじる習性があります。
その習性に発泡スチロールは100%合致します。
しかし栄養の無い発泡スチロールばかりかじっていても、お腹は一杯になりません。
横に栄養の有る材木があれば、食べられるのは当然です。
きっかけは別の物資であっても、最後はおいしい木が食害されるのです。
近年の家屋の多くが断熱材を材木間にサンドイッチ状に挟んだ工法です。
私たちシロアリ防除士は注意を払いながら、その様な家屋の床下調査や駆除作業を行います。
なぜなら床下から見た場合、材木と断熱材の四分の三の面積が隠れて見えないからです。
一般の方が床下に入ることが出来たとしても、この様な工法でシロアリ被害を見つけるのは大変困難なことです。
シロアリの習性を熟知し、被害箇所を予測する能力を持った専門家でしか出来ない作業です。
今回のような被害は益々増えて行きます。
私たちシロアリ防除士は経験を積み、100%の結果を残せるよう日々勉強です。