京都市山科区のベタ基礎構造の床下に作った蟻道とその処理写真です。
近年の家屋はベタ基礎が一般的になりました。
土がセメントで覆われているので、湿気が上がりにくく床下には良い工法です。
しかし見た目は同じでも、鉄筋の有無、布基礎と一体化の有無、厚み等大きな違いが有ります。
このお宅は鉄筋が入っていないため、大きな隙間が開いて、そこからシロアリが蟻道を作成していました。
一般の方はベタ基礎の鉄筋有無を確認して、家を購入することは余り無いと思います。
新築時は無いですが、年数を重ねるごとに隙間が大きくなっていきます。
シロアリは通常土壌に生息して、食料である材木にたどり着く為に蟻道を作成します。
しっかりとして隙間の無いコンクリート床の場合、さすがのシロアリも上がってこられません。
こちらの家の様に多くの隙間がある床下は、シロアリはどの場所からも侵入できます。
その対策として、地道に隙間を探しながら、薬剤を注入しました。
コンクリート全体に薬剤散布すれば、効果は期待できますが、大量の薬剤が必要になります。
当社の駆除基本は、最小の薬剤量で最大の効果を上げることです。
注入処理を重点にしていけば、全体散布処理に比べて約20%の薬剤量で済みます。
20年以上前の大量薬剤散布時代に比べて、作業者の多くの知識、経験、作業量が必要になっています。
これからも日々の勉強と体力アップに努めたいと思います。