大阪府寝屋川市の床下ビフォーアフター写真です。
羽アリが大量発生したので床下調査の依頼をうけました。
幸いクロアリの羽アリでしたので、シロアリ駆除の必要はありませんが、他の重大な問題をみつけました。
アリのことはシロアリとクロアリの違いをご覧ください。
築12年目の比較的新しい木造家屋ですが、ベタ基礎構造ではなく布基礎構造です。
地盤がゆるく沈下が起こり、左写真の様に束石と束柱に最大3センチほど隙間が開いています。
8畳洋間の6本全ての束柱が同じ症状です。
住民は床板が多少弱くなっているのは感じていましたが、この様になっているとは夢にも思わなかったそうです。
1センチほどの隙間であれば、クサビを打ち込めばしっかりします。
しかしここの隙間は大きすぎるので、鋼製束に取り替えることにしました。
鋼製束にした理由はもう一つあります。
数年後また地盤が下がって隙間が開く可能性があります。
その時、鋼製束なら高さを簡単に調整できるからです。
ここの床下は良く乾燥していて、通風も良く、構造的にシロアリ発生の可能性も低いと思われます。
施主とお話の上、今回薬剤処理をしなくて、地盤沈下とシロアリ調査を定期的行うようにしました。
羽アリに関しては羽アリ・羽蟻が発生したらをご覧ください。