兵庫県神戸市北区でのシロアリ駆除作業です。
布基礎と土台に蟻道ができています。
予防であれば穿孔処理(ドリルで材木に穴を開ける作業)は必須ではありませんが、シロアリ駆除の場合、木材内部への薬剤注入と被害程度確認の為大切な処理です。
穿孔した穴に薬剤を加圧注入すれば、別の箇所から漏れ出てきました。
シロアリが食べたて出来た空洞を伝って1m先から出てくる場合もあります。
又薬剤とともにシロアリが流れてくることも多々あります。
木材表面上には被害が少なく見えても、彼らは習性上木材内部を好んで食害します。
表面の皮一枚を残して、スカスカの状態まで食べられるケースもあります。
木材内部には何千(職蟻と兵蟻を含めて)の数で活動しています。
特に気温が上がる6から9月には、彼らの活動スピード、範囲は最高潮を迎えます。
表面薬剤散布を十分にすれば注入処理は必要ないという方もおられます。
しかし木材内に無数のシロアリが生息している場合、散布のみでは全滅にかなりの時間が必要です。
その間に大切な土台等が食べられることになります。
前述したように夏場の食害スピードは人が想像するより大きいものです。
さらに現在の駆除薬剤は忌避性(シロアリが薬剤を避ける作用)が少なく、遅効性(殺蟻に少し時間がかかります)の為、穿孔処理後の薬剤注入は大切だと考えます。