阪神間屈指のお屋敷が建ち並ぶ兵庫県西宮市築20年住宅で、ファイバスコープを使用しての床下調査です。
お得意様宅から羽アリが出たということでインテリア設計会社から依頼されました。
お伺いして見ると100坪程の大豪邸ですが、床下に入れる又は見れる点検口等が全くありませんでした。
又、建築図面により床下高さは12cmしかない転ばし根太(土間コンクリートの上に直接根太材木を設ける工法)の為、人が入れないこともわかりました。
この様な構造の場合、床板を何箇所もめくるか、ファイバースコープ使用するかどちらかになります。
検討後、2箇所の点検口作成後、ファイバースコープによる床下調査(有料調査)となりました。
結果はシロアリの羽アリでなく、コンクリートのひび割れから進入したクロアリである事が判明し、大規模なシロアリ駆除処理は必要ありませんでした。
同じようなケースが以前ありましたが、施主があるシロアリ駆除業者に調査依頼したところ、床下も見れないのに原因はシロアリです。大々的に駆除しなければ家が傾きます。
駆除費用は約100万円ほどかかります。というものでした。
幸い施主が疑問に思い、最悪のケースには至りませんでした。
やはり原因解明のためには徹底した調査が重要と思います。