京都市下京区築20年家屋でのシロアリ駆除時に見つけました。
写真はすべてヤマトシロアリですが、上から兵隊アリ、職きアリ、一番下が副女王です。
この家の被害は凄まじく、和室の床板、畳まで食害し、床下は蟻道だらけで壮絶なシロアリ駆除作業でした。
普通は蟻道の中には働きアリが多く見つかるのですが、9割以上が兵隊アリという太いものを見つけました。
一般的に女王、王がいる巣の近くはクロアリ等の外敵から守るために兵隊アリが多いです。
慎重に蟻道をたどっていくと、土中10cmの場所に広い空間がありました。
その中に働きアリとそっくりですが、はるかに小さい幼虫が多数発見できました。
(蛹の期間のないシロアリは不完全変態なので見た目は成虫とそっくりです。)
幼虫がいれば産卵する女王が近くにいるはずです。いったんシロアリ駆除作業を中断し女王探しを始めました。
結果は残念でしたが女王は見つからず、その代わりに副女王(女王や王が死んだり、傷ついた場合に女王・王の代わりをする階級です。)が5匹見つかりました。
女王は副女王に比べ腹部がもっとふっくらしています。
ただシロアリ駆除処理自体は巣の場所も特定でき、完全撲滅ができ満足できたものでした。