兵庫県宝塚市のシロアリ駆除現場で撮影しました。
床板を支えている根太材が食べられていて、シロアリの典型的な被害です。
建築後35年経過していますが、その間一度も床下調査をしていませんでした。
押入れの掃除時に食べられたダンボールを発見し、当社に床下調査を依頼されました。
上記は良くあるシロアリ発見ケースです。
シロアリは床下や壁内のように、人が見ることが難しい場所を好んで生息しています。
当然一般の方には被害を見つけることは難しいです。
押入れの奥も普通は見ることが無い場所です。
そこに保管している有機物は、シロアリにとって格好の食べ物です。
今回掃除をしたために、偶然に被害を見つけることが出来たのです。
こちらの様にシロアリ生息や被害を住民が発見できるのは、ラッキーなことです。
しかしこの家の床下は、思ったより被害が大きかったです。
2、3年前ではなく、10年ほど前から被害が進んでいたと思われました。
見た目は左写真の様に木の形は残っていますが、内部は食べられスッカラで簡単に外すことができました。
他に14本同様な被害を確認しましたが、土台、大引け、束柱等の太い部材にも中程度の食害がありました。
尚、被害部の補強は当社が行ないました。
この程度の補強は床下から行いますので、工務店より安価で早く行うことが出来ます。
床上で些細なシロアリ食害を発見した場合、床下には10倍以上の被害があると思ってください。
シロアリ被害は床下から拡大します。
早期にシロアリを発見し、被害を最小限に抑える為に、定期的に専門家による床下調査をお勧めします。