兵庫県篠山市での古民家のシロアリ駆除処理です。
はっきりした築年数は判らないらしいですが、100年は経過しているようです。
その間に補強、増築を何回も行っていて、初期の材木は柱等主要の部材だけでした。
左写真にはボロボロになった材木と補強した部分が混在しています。
ただ補強した部材の内部にも食害があり、注入した薬剤が他の場所から噴出しています。
右写真は敷居に見つかったシロアリ被害部の薬剤処理です。
被害程度は大きいのですが、現在の住宅に使用される材木の4倍ほどの太さなので、強度は保っています。
一般的に古民家に使用されている材木の特徴は
1.自然に大きくなった桧を使用。
2.断面積が現在の部材よりかなり大きい材木を使用していることです。
上記の条件は現在より格段にシロアリに食べられないというものではありません。
だだシロアリの生息数が同じだと仮定した場合、現在の建物より強度低下は少ないといえます。
逆に言えば現在の建築様式では、シロアリ被害を放置しておけば強度は大きく低下しやすいということです。
シロアリ対策は定期的にされることをお勧めします。