兵庫県宝塚市の木造家屋で調査時に撮影しました。
見た目はしっかりした床下材木ですが、注意深く調査をしていて発見したシロアリ被害です。
内部は右写真状態になっており、駆除処理とともに補強が必要です。
この様な現場は、床下を主の作業場にしている当社にとっては珍しくありません。
シロアリ食害の特徴は、まさにこの二枚の写真が示しています。
木の表面はあまり食べずに、内部を食べます。
表面に出た場合、蟻道を作る場合が多く、その場合発見は容易です。
ただそれは基本のケースであって、例外の方が多いかもしれません。
蟻道を作らず、内部をコツコツとべるやつらも多いのです。
一般の方にとって、シロアリ調査の為に床下に入るという行為自体が大変で難しいと思われているようです。
しかし、ほとんど毎日床下に入っている私たちは特に大変とは思っていません。
難しいのは的確に被害を発見、把握することです。
それができれば、その家に応じた工法、薬剤を選定し、確実にシロアリ対策を行うことができます。
何事も基本をマスターすることは大変重要です。
しかしもっと大切なのは、基本を体に覚えこませ、応用し、例外にも対応できるようになることです。
私たちもこの業界に入った当時、シロアリの生態、被害、薬剤、建築、法規等広範囲の授業を受け勉強しました。
一通りの知識を習得し、多くの現場を経験し、色々なケースを体験してきました。
ある時は失敗もしました。
失敗した理由を突き止め、二度と同じ轍を踏まないよう心がけてきました。
これからも日々勉強です。