兵庫県川西市で撮影した床上を歩くシロアリです。
シロアリが生息するのは床下だけではありません。
畳に穴が開いていると連絡を受け、上げると活発に歩き回っていました。
床下を調査すると右写真の様に束柱に蟻道が確認できました。
しかしその束柱は殆ど食べられていませんでした。
比較的シロアリに強い桧材であったこととと、床下の湿度が低かったおかげだと思います。
では何故床上に被害が多かったのでしょう。
和室の畳に原因がありました。
元来畳の原料のいぐさは木質系ですのでシロアリが好む材質です。
そして畳の上に10年以上本を積み上げていたのです。
畳もそうですが、本も湿気を持ちやすい材質です。
その二つが長年引っ付いていたので、高湿度になりシロアリにとって好条件の生息場所であったのです。
家の中で長年物があって、隠れた場所は無いでしょうか。
本棚、食器棚、たんす等も該当します。
以前は大掃除と言う習慣があり、その地区一体で畳を天日干していたものです。
その時ちょっとしたシロアリの被害も発見しやすく、その時代の人は熱湯をかけて対処していたのでした。
現在その様な習慣も少なくなり、大事になってからしか発見しにくくなっています。
できればたまには畳をあげてみてはいかがですか。