湿気対策の為に床下一面に炭を敷き詰めた、奈良県生駒郡平群町の木造家屋です。
床下調査を行うと、その炭の下に多数のシロアリが生息していました。
その為、炭を移動しながらのシロアリ駆除となりました。
炭を床下に敷けば色々な利点があると良く聞きます。
1.床下の湿気を吸い、その為シロアリも発生しにくい。
2.ホルムアルデヒドなどの有害物質をよく吸着する。
3.マイナスイオンを発生する。
等でしょうか。
3.に関しては当社はコメントできません。
2.ですが確かに良く吸着することは、文献等データーでも出ています。
しかし永久的に吸着することは無いので、床下の様に簡単に取替えが難しい場所では一時しのぎです。
3.ですが、炭は湿気を吸い、ある量以上になると一部の水分を放出する能力は確かにあるようです。
その為、床下調湿剤の役割として良く使用されます。
しかし始終高湿度の床下では、炭自体が保湿剤になり、シロアリの好む環境を造りやすいのです。
シロアリが発生しにくいというより、その逆を沢山見てきました。
今回の床下一面の炭はまさにそのケースでした。