兵庫県尼崎市の木造住宅で発見した水漏れです。
建築後18年経過していますが、外観はもっと築浅に見えました。
最近床下を見ていなかったので調査を依頼されました。
幸い被害は無く、シロアリ駆除処理も必要ありませんでした。
写真の様に頑丈なベタ基礎コンクリート構造ですが、洗面所の床下に水が溜まっています。
風呂と境の基礎に空けられたパイプ穴から水がしみでていたのでした。
現在特殊の形や大きさで無い限り、ユニットバスが一般的です。
その場合構造材のFRP等が割れない限り、水漏れはほとんどありません。
しかしこのお宅はタイル張りの在来工法で、防水性は前者に比べると脆弱です。
排水口周りや目地等に隙間が開き、水が床下に漏れ出します。
ベタ基礎ではない場合、漏れ出しても土に浸み込んでいきますが、
コンクリート基礎の場合、水の逃げ道なく、開いた穴から横に流れていました。
ユニットバス+ベタ基礎コンクリート特有の現象です。
今から20年くらい前の住宅で多い工法です。
幸いシロアリの発生はありませんでしたが、この欠陥を修理しない限り安心できません。
放置しておくと湿気が溜まり、そこにシロアリが生息し易くなり、土台等の家にとって重要な材木が餌食になります。
さらに放置しておくとシロアリ駆除処理だけでなく、工務店等に補修を依頼しなければならない最悪のケースに至ります。
築年数が浅いからと安心せずに、一度床下の点検をされることをお勧めします。