大阪府吹田市でシロアリ駆除時に撮影した床下写真です。
調査時に蟻道を発見し駆除処理を行いましたが、幸い被害は軽微で駆除作業自体は難しいものではありませんでした。
問題は床下全面に敷き詰めている防湿シートでした。
見た目は左写真の様に清潔な床下です。
しかし、シートをめくって見ると右写真のように土壌が湿気ています。
ベタ基礎工法が急速に採用された阪神淡路大震災より少し前に、この防湿シート工法が多く採用されていました。
確かにシートによって土壌から流出する水分は少なくなり、床下湿度は低くなりました。
台所の床下収納庫を取り外すと、一部ですが住民の方でも床下を見ることができます。
そこは湿気もなく明るく見えるので、家の方が見た場合、自宅は綺麗なんだと思われます。
見た目は・・・・
しかしシートの下はどうなっているのでしょうか。
想像してください。
庭の土の上にビニールシートを置きます。
次の日めくったら、シートと土壌面は水滴がつき、湿気ていると思います。
土壌から出てくる湿気が遮断されたので、結露現象を起こしているのです。
それと同じことが床下で起こっています。
そこは昆虫たちにとって最高の環境です。
シロアリにとっても同じです。
見た目や局部の環境を重視することによって、隠れた場所では大変なことが起こっています。
わざわざシロアリに最高の生活環境を与えているのです。
一度自分の家の床下をご覧になってはいかがですか。