京都府精華町で撮影した蟻道です。
他に何箇所も見つかり、シロアリ駆除処理を行いました。
築後16年と比較的新しく、床下はコンクリートが流され、土壌は全く見えません。 しかし、一般的に言われるベタ基礎構造ではなく、防湿コンクリートです。
これは床下の湿気を防止する目的で、ポリエチレンシートを敷いた上にコンクリートを流したものです。 ベタ基礎と違って土台を支えている布基礎と一体化していません。
布基礎が出来上がった後に、内側の土壌をコンクリートで覆うので、繋がらず境界部に多くの隙間が開きます。 又土壌からの湿気は床下には出にくいですが、逆に言えば閉じ込め、その下は高湿度状態になります。
そこに廃材等があればシロアリの最も好む環境になります。 その木を食べつくしたらどうなるでしょうか。 相手も生きる為には食物である材木を探し、コンクリートの隙間から床下に侵入してきます。
この工法のシロアリ駆除は私たちにとっても手間のかかる作業になります。 このちょっとした隙間に根気良く薬剤を注入していきます。
これから家を建てられる場合、是非ベタ基礎を採用してください。