京都府乙訓郡大山崎町で大改造時に見つかったシロアリ被害です。
シロアリは床下や壁の中の様に暗く、湿気が多い場所に通常生息します。
その為一般の方にとって上記の場所は普段見る機会が無く、被害を見つけることは出来ません。
住宅の改造時、床をめくった時よく被害が見つかります。
改造依頼を受けた工務店は、当社と古くからのお付き合いがある方です。 建物構造にも詳しく、新しい工法も吟味され良いものは積極的に提案される人です。
さらにシロアリの生態も熟知し、多くの被害を経験されていますので、被害を予想され当社に調査を連絡いただいてました。
床下をほとんど捲った時点で、被害調査に入りました。
写真の様に土台の被害は殆ど無かったのですが、4本の柱に被害がありました。 土台には檜材(防腐防蟻材処理済み)を使用し、柱には無処理の外材(米栂)を使用していたのが大きな理由と考えられます。
シロアリは好き嫌いが激しく、美味しく、食べやすい場所を集中的に攻撃します。 今回は薬剤処理が完璧でない場所に蟻道を作り、シロアリにとって安全で、美味しい柱材を食べていたのでした。
多くのシロアリ調査を行ってきた者にとっても、床下から見える土台の被害発見は容易いですが、 壁内に隠れた柱の被害は、蟻道を手がかりに探すか、経験から推測し判断するしかありません。
壁を捲っての調査は完璧ですが、復旧に費用がかかるのでよく行う作業ではありません。
今回のような改造時は、シロアリ被害、生息確認には絶好な時期です。 又隠れた材木が無いので、100%の対策処理が可能です。
シロアリ対策もリフォームの一環です。 お忘れなく。