兵庫県川辺郡猪名川町にある蔵のシロアリ駆除です。
築百年以上経過していて、約20年前に大規模補修をした蔵です。 建設初期からの古材にも食害はありましたが、過去のもので被害程度も軽いものでした。
土台や大引け柱の多くは昔のままですが、それ以外は新材木になっていて、特にそれらにシロアリ食害が進行していました。 幸い写真のように太い柱、大引け材木のおかげで一般の家では大変な被害でも、この蔵にとっては軽微なものでした。
ところでシロアリは100年前の古材と20年前の新材ではどちらを好んで食べるでしょうか。
相対的に新材を好みます。
古材も食べますが、被害はあまり広がらず軽微なものが多いです。
新材は手遅れになると芯部まで食べられ、木の役目を失うまでの被害になります。
昭和30年台から平成の初めぐらいまで人口増加、マイホームの建設ラッシュ等で材木の需要が大幅に増えました。 そのため、日本国内産の材木では足りず(価格の問題もあります)外国からの輸入材に頼っていました。
近年、木材使用量は大幅減少傾向にはあり、輸入材の量も減ってはいますが、3割は国内産ですが残り7割輸入材が占めます。 現在輸入材というと2×4材が一般的では無いでしょうか。
国内産の檜材や杉材に比べて、成長が早く大量に産出されます。 その様な材木は、柔らかく加工がし易い特徴があります。 その柔らかさシロアリにとって、この上も無く居心地が良く、大好物なのです。 家が新しいから、大改造をしたからといって安心はできません。